こんな想いで開発しています!Fujitakaの適温配膳車
こんにちは、はじめまして。第一営業部の木全(きまた)と申します。
2020年入社、4年目の管理栄養士です。
今回は私たちFujitakaがメーカーとして開発から設計・製造、品質管理まで一貫して行っている適温配膳車にまつわるお話をさせていただきます!
●そもそも配膳車って何?
「配膳車と言われても、それが何なのか、いまいちピンとこない。」
そう感じる方も多いと思います。
実際、私たちも展示会で配膳車を展示すると「これは何ですか?」と質問されることがあります。
普段はなかなか見ることのない配膳車。
それもそのはず、配膳車の活躍の場は主に病院や福祉施設なのです。
公園や学校、オフィス、商店街で見かけることはまずないでしょう。
配膳車とは食事を配膳するために厨房から喫食者(お食事を召し上がる方)のもとへ運ぶ台車のことをいいます。
配膳車には喫食まで食事を適温で保冷・保温しながら運ぶ「適温配膳車」と、保温食器等を用いて常温で運ぶ「常温配膳車」があります。
また、運ぶ方法として、手でハンドルを引っ張る「手動タイプ」、モータ―付きの「自走タイプ」があります。
Fujitakaの配膳車は「手動タイプ」の「適温配膳車」です。
●配膳車の必要性
病院では食事箋(せん)として入院されている方の健康作りの基礎として食事が配膳されます。
食事“箋”というくらいですから、処方“箋”などと同じくらい大切な役割を担います。
もしその食事のお味噌汁がぬるかったら…焼き魚が冷たく硬かったら…食事が美味しく感じられませんよね。
ごはんのフタを開けた時、ふわぁっと湯気とごはんの香りが立つのと、冷えて硬そうなごはんを見るのとでは食欲の湧き方も変わってくるでしょう。
↓どちらが美味しそうに見えますか?
また、傷病がある人と健常な人を安静時で比べると、傷病のある人の方がエネルギーを消費します。
消費エネルギーが摂取エネルギーを上回ったら、人は痩せていきます。
体内のエネルギーや栄養素、ホルモンのバランスが崩れるためです。
傷病のある人にこそ食事を摂ってほしい。
そのために適時適温で食事を提供することが健康への第一歩だと言えるでしょう。
●Fujitakaと配膳車の歴史
Fujitakaでは1983年から40年、こうした想いを持ちながら適温配膳車の開発から設計・製造、品質管理まで一貫して行っています。
現在では主流となっているフラットトレイは、Fujitakaが日本で初めて開発し特許を取得しました。 (特許第2967226号)
使う人、食べる人に寄り添ったものづくりを続けて40年。
この40年という節目に、Fujitakaは新しい配膳車を開発し、ようやく皆様のお目にかかれる日が近づいてまいりました。
それが追従式適温配膳車「iクッカー 和(なごみ)」です。
Fujitakaの配膳車は「そもそも配膳車って何?」の部分でお話しした通り、人が手でハンドルを引っ張って動かす(けん引する)タイプの配膳車です。
しかし、病院や福祉施設での人手不足や高齢化が課題となっており、配膳車ももっと楽に使えるようになったらいいのに……という声があがっていました。
配膳車が人の後ろをついてくる。
人が手でけん引しなくても楽に配膳車を病棟まで持っていける。
人手不足や高齢化の対策、また、働き方改革のご提案として、お役に立てる配膳車を目指し、開発を始めました。
今後はこちらのサイトにて自動走行の追従式適温配膳車に関して情報発信していきます。
ご意見、ご感想、ご不明点、改善点などがございましたら、<こちら>からお問い合わせください。
皆様のご意見を取り入れながら改良を重ねていきたいと思っています。
よろしくお願いします!
次回は追従式適温配膳車の人について動く機能「フォローミー」を動画付きでご紹介。
お楽しみに!